2007年度 春季人権週間プログラム

立教大学 人権・ハラスメント対策センター主催
テーマ 「蟻の兵隊」上映会と監督講演会
      池谷 薫 『「蟻の兵隊」を通して日本社会の現状を考える』
内容
世界で初めて”日本軍山西省残留問題”に切り込んだ長編ドキュメンタリー映画。2006年「香港国際映画祭」において人道に関する優秀賞を受賞した。
敗戦後、平和主義を国家の基本理念のひとつとして日本は再出発した。戦争の惨禍を繰りかえさないためには、歴史を直視しこれを検証する必要がある。『蟻の兵隊』が明らかにしているのは、戦後日本社会がこの課題と十分に取り組んでこなかったという事実と、21世紀を迎えた日本社会がその傾向を強めているという事実である。最大の人権侵害である戦争の過去を直視しない社会は、現状においても人権を尊重する社会とはいえないだろう。映画上映会と監督の講演会を通して、この現状を批判的に検証する。

対象  本学学生、教職員、一般

日時 2007年6月5日(火)18時00分〜21時00分
   (映画の上映時間は101分)
場所 立教大学池袋キャンパス 5号館教室5122教室
講師 映画監督 池谷 薫 氏
問い合わせ 人権・ハラスメント対策センター(池袋キャンパス7号館2階)
      TEL 03-3985-3192

*2006年度秋季人権週間プログラムとして、新座キャンパスにて開催され、好評を博した。ぜひ池袋キャンパスでもとの要望を受けて、今回春季人権週間プログラムとして再登場することになった。
【講師略歴】1958年 東京生まれ。同志社大学文学部美学及び芸術学専攻卒業後、テレビドキュメンタリーのディレクターとして数多くの番組を演出。89年の天安門事件以降、中国での取材活動を積極的に展開。97年、製作会社・蓮ユニバースを設立。監督デビュー作となった長編ドキュメンタリー映画「延安の娘」は、ベルリン国際映画祭をはじめ世界各国で賞賛される。日本軍山西省残留問題を追った「蟻の兵隊」は、監督第2作目にあたる。

関連図書などは人権センターへのホームページへ