韓国における放送と民主主義、そしてマーケット

立教大学 公開講演会
韓国における放送と民主主義、そしてマーケット

講師:趙昌鉉(Cho, Chang Hyun) 韓国放送委員会委員長
日時:2007年11月30日(金)午後4時30分-6時
場所:池袋キャンパス 8号館8202教室

韓国の放送委員会は、2000年に新放送法の制定により船出しました。民主化の成果として内外の注目を集めつつ、昨年には第三期の委員会が組織されました。放送政策の立案及び行政が政府・総務省の管轄である日本との対比もあり、多くの注目を集めてきましたが、一方では、政治的独立及び均衡の問題、そして純粋な意味での独立行政委員会ではないなどの「問題」も指摘されてきました。今回の公開講演会は、韓国放送委員会のこれまでの成果とこれからの課題について、韓国の民主主義や地方自治の問題について第一線で活躍してこられた趙昌鉉委員長のお話を伺う貴重な機会です。
また、韓国では、12月末に大統領選挙を控えています。盧武鉉現職大統領の支持率の低下とともに与党勢力の支持基盤が弱まっているといわれる一方で、ハンナラ党の大統領候補である李明博(イ・ミョンバク)氏の支持率は過半数に迫る勢いを見せており、最近には、これまで二度、大統領選挙で敗れた李会昌(イ・フェチャン)ハンナラ党の元総裁の無所属出馬が確実となり、ますます混戦の様相を展開しています。そうした中で、伝統的に保守勢力を支持しているといわれる三大新聞(朝鮮、東亜、中央)の一方で、放送メディアはどのような政治・選挙報道を展開するのでしょうか。放送の公正・中立を審議する立場である放送委員会としては、今回の大統領選挙における放送の政治的公正(公平)、中立の問題をどのように考えているのか、といった差し迫った問題についても、率直な意見交換が期待されます。広く韓国政治、日韓関係などに関心を持っておられるジャーナリスト、大学院生などにもぜひご参加をお願いします。 

使用言語:韓国語(日本語通訳あり)
主催:立教大学社会学部、アジア地域研究所